契り(ちぎり)
木工仕事のひとつに「契り」加工があります。
元々は木のワレ止めのための技法ですが、私たちはEAST WOODでは、
特に和の趣を感じて頂くための意匠表現のひとつとしてよく用います。
美しく鋭角なラインを出すために、実は様々な工夫を凝らして成り立つ仕上げです。
写真の商品はコチラ → 響(ひびき)
ダボのこと
家具の組み立て方法には「ホゾ組み」や「ダボ組み」をはじめ、様々な手法が適材適所に使用されています。
今日はその中でも「ダボ組み」にクローズアップ。
一見、量産向けの単純な作りかと思われがちですが、あなどるなかれ。
使いどころによっては「ホゾ組み」よりも強固な作りにすることのできるスーパーマン的な存在です。
「ダボ」には細くても強靭な強度が保たれるように木目の緻密なブナ材が使われています。
その「ダボ」には圧縮加工が施されギュッとつぶされている状態となっており、
水分を含むとダボが0.2~3mmくらい?膨らむ作りとなっています。
つまり各パーツの穴に接着剤であるボンドを入れてからダボを差し込むと
そのボンドの水分に触れ、ダボが膨らみ穴を押しあげるような力が加わるため
とっても抜けづらい強固な作りとなります!(更に接着剤が固まる力もプラス!)
先人の知恵が詰まった「ダボ」。
今後も研究成果?を随時ご報告します!
木のつなぎ方
木工で、木材を接合する方法には、いろいろありますが、
今日はその中から、
「フィンガージョイント」を紹介します。
フィンガージョイントは、
木部の接合面を刃物でギザギザに削り出し、
その面を組み合わせて接着材で接着することで
通常の平らな面よりも、
接着面積を何倍にもして接着強度を高める接合方法です。
木工でよく使うダボ組みよりも、
強度はかなり強いです
接着した後の接合面が、
指と指を組んだような形に見えますね!